美術

近頃、先生について行って美術館によく出没している。

ここのところ行った中では、ブリヂストン美術館のカイユボット展が興味深かった。


実は美術にはあまり興味ないのだけれども、カイユボットの絵は美術美術していなくて、寫眞的構図やシーンの切り取り方でとても良かった。


それと題材が至極日常的で、絵を眺めているとその中に入っていけそうと思ってしまうぐらい現代にも通ずる生活場面を描いていて面白い。

普通絵画って「さあ描くぞ」という感じが伝わってくる(つまり描く側はもちろんのこと描かれる側も意識している)ものが多いと思うけど、カイユボットはそうではない。描かれる側も意識していないし、彼自身も全く意識していない。気取っていない。そこが良い。


美術のことなんも知らない自分がなんやかんや言うのは馬鹿みたいだけど、美術を知らないからこそ、美術に興味ない人だからこそ、こんなことを書くほどそれに惹かれる魅力がカイユボットにはある。




美術館で買った、というか買ってもらったもの。


クレヨン。ただ塗るだけでも充分かわいい。
使うのがもったいなくておそるおそる塗っています。



"Crushed Cup"
これ、プラスチックカップではなく実は陶器。
「資源を大切に」というメッセージが込められています。

こういうの好き。




ル・クレジオの講演会に行ったり、美術館に行ったり、文系な日々を過ごしている。